ハーモニカ・クラシックスVo1.2 藪谷幸男

とき 2010年12月20日(月)
開演14時(開場13時半)
ところ スタジオSK
主催 S企画
藪谷幸男さんのプロフィール
 神奈川県生まれ。1993年9月、世界ハーモニカ大会コンクール(南ドイツ)複音部門第1位。1995年7月、初のハーモニカCD発売。同年、日本レコード大賞企画賞を受賞。テレビ朝日ハイビジョン「DO YOU さんでー」、千葉テレビ「菜の花人」、NHKテレビ「首都圏ネットワーク」等に出演。小中学校などの音楽鑑賞会やハーモニカ教室の講師など精力的に活動中。
 

プログラム

 第二回目のハーモニカ・クラシックスを開演します。このクラシックスのネーミングは、所謂音楽でいうクラシックと云う事ではなく、ゴルフや野球で使われている、例えばワールド・ベースボール・クラシックスなどで使われているところから借用して、貴重なものと云う風に考えて下さい。前回の経験から椅子の置き方を変えるなど工夫をしていますが、気づいた点があればご指摘下さい。 S企画 芝 貞幸
  

第一部

1  .夢路より フォスター作曲 佐藤秀廊編曲
 皆さん今日は。ここ、2、3年健康ハーモニカ講座を行っています。よく私が、お元気ですかと云いますと、前にいる人が、元気だからここにいるんだと返事が返ってきます。そう云われると私は、後が続かなくなりますので、直ぐ演奏に入るしかなくなってしまいます。私は長い事佐藤秀廊先生に師事して来ました。佐藤秀廊先生はハーモニカの欠点を知り尽くした上で、オリジナル曲を作っている。次に演奏する組曲『田園素描』は佐藤秀廊先生が風景描写が得意で、村祭といっても、これは日本の祭りではなくヨーロッパの祭りをオリジナル曲としたものです。野花、収穫を続けて演奏します。
2  組曲「田園素描」より村祭り、野花、収穫 佐藤秀廊作曲 藪谷幸男編曲
佐藤秀廊ハーモニカ独奏曲集第二集 p.112-
   風邪がまだ直っていません。医者に処方して貰い、演奏の間だけでも咳がでないように喉スプレーを使っています。咳が出てしまったら私が悪いのでは無く、咳が悪いので、その様に承知して下さい。長年連れ添った熟年夫婦みたいなものです。その心は、熱は下がったがまだ『せき』が抜けていない。
3  コーランとアラビアの行列(「アラビアを行く」改題) 佐藤秀廊作曲 佐藤秀廊ハーモニカ独奏曲集第一集 p.84
 佐藤秀廊先生は、風景描写的な作品を残した。そして、ハーモニカの和声的な欠点も承知していた。ハーモニカは吹いても吸っても音が出るが、吹いて出す音と吸って出す音を同時に出すことが出来ない欠点がある。これを改造ハーモニカを作成して克服している人がいるが、真似をして改造したが上手くいかない。特に和音をいろいろと組み合わせて演奏するのが難しい。友人の渡辺さんが上手くできるので、今回演奏して貰う。ハーモニカを5本使って演奏するので聞いて下さい。
4  ラ・クンパルシータ マトス・ロドリゲス作曲 佐藤秀廊編曲
   グリッサンドというハーモニカを使った曲を演奏します。これを普通のハーモニカと併用して演奏。コミカルな感じが出せたら良い。
5  山寺の和尚さん 日本古謡 佐藤秀廊編曲
佐藤秀廊ハーモニカ独奏曲集第一集 p.30
 次は外国人が作曲した日本的奏法の曲です。ベース奏法の中に分散和音が入った曲で、ベースだけの曲に比べると一味違った曲風になるのです。
6  セレナーデ トミー・レィリー作曲 岩崎重昭編曲
   最近は椅子とテーブルを店の外に出しているレストランがでてきました。そして、そうゆうところで、コーヒーなどのドリンク、会話を楽しむ様子を見かけるようになったが、これは、今から100年以上も前からパリで見かけられた風景です。パリの下町を歌った小さなワルツ。バルセンチーノという曲です。チーノは『小さい』と云う意味です。
7  バルセンティーノ トミー・レイリー作曲 岩崎重昭編曲

第二部

   良くハーモニカは器楽か声楽かと問われる事があります。声楽的な要素を持った器楽と解釈して良いのではないかと思っている。声楽なんだけれども、普通に演奏すると歌い手には絶対に叶わない。どこで差をつけるかというと、複音ハーモニカの持つカデンツアで差をつけるところにある。カデンツァとは本来楽譜に無いところにチョコチョコっといれて、これは何か違うぞと云う感じを聞き手に感じさせること。特に言葉が違っても詩的なところで共感しそうなところがあるはずであり、そこに、上手に組み入れてやると効果的になると思う。  
1  ロンドンデリー歌 アイルランド民謡 佐藤秀廊編曲
佐藤秀廊ハーモニカ独奏曲集第一集 p.57
   この前、オペラを見に行ったら、オーケストラがフォルテシモで演奏しているのに、歌手が大きな口を開けて、ワーと云っているのですが、良く聞いていると声を出していない。でも、聞いていると声を出しているように見える。そして、お辞儀した時に凄い拍手が出るといった按配であった。ハーモニカの場合は音が出ていなくても、ハーモニカを咥えている限り、音が出ているようにも受け止められるところがある。音が出ていなくても伝わるものがあるのだと思う。  
2  行商人 ロシア民謡 佐藤秀廊編曲
佐藤秀廊ハーモニカ独奏曲集第二集 p.73
3  マリアマリ D.カプア作曲 岩崎重昭編曲
4  サンタルチア イタリー民謡 佐藤秀廊編曲
佐藤秀廊ハーモニカ独奏曲集第二集 p.82
   城ヶ島の雨とロング・ロング・アゴーと「落葉松」に寄せてという曲が 佐藤秀廊先生の三大編曲集と云う。その中から、城ヶ島の雨。  
5  .城ヶ島の雨 梁田貞作曲 佐藤秀廊編曲
佐藤秀廊ハーモニカ独奏曲集第一集 p.16
6  ハンガリア舞曲第五番 ブラームス作曲 佐藤秀廊編曲
佐藤秀廊ハーモニカ独奏曲集第二集 p.66
7 アンコール  ルンバ・マリネラ
E.Audiffred作曲 フランス製ルンバ
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